精油考|クラリセージ

精油名:クラリセージ

学名:Salvia sclarea

科名:シソ科

産地:ハンガリー、フランス、ブルガリア 他

抽出部位:花と葉

抽出法:水蒸気蒸留法

成長が早く、1メートルくらいになります。暑さにも耐えてくれるので鹿児島でも枯れません。大きいので目立ちます!ウチのクラリセージは5月末から6月ころに涼しげな薄い青色の花を咲かせます。二年草ですが、わき芽が出てくるので複数年栽培できます。種の収穫も可能ですから、枯れてしまった時の為に、種の収穫もいいかもしれません。コモンセージ(Salvia officinalis)と混同されることがありますが精油としては成分が全く異なるので区別してください。(コモンセージには取扱注意の成分ツヨン(モノテルペンケトン類)が多く含まれます)

クラリセージの葉を触ると、ローズマリーをスパイシーにしたピリッ&スッキリとした香りで爽やかさを感じますが、精油原液は強く感じるかもしれません。使用する時は、薄めに調整してみましょう。

成分としては、「身体と心の緊張緩和」を促す『酢酸リナリル』と「ストレスから免疫系を守る」『リナロール』を全体の80%以上含むので、【ストレスからくる心身の緊張を緩和】するのに適しています。成分的には「緊張緩和」に一番効果ある精油と言われています。

『スクラレオール』という成分が女性ホルモン(エストロゲン)に似た作用を持つと言われるので「月経前症候群」「月経痛」「月経不順」「更年期症状」に有効であるといわれています。私は今までクラリセージ精油は香りが強すぎて自身であまり使用する事は少なかったのですが、最近キツく感じなくなったのです・・・女性ホルモンが減っている折、身体が欲しているのでしょう・・・人体のフシギですね!

上記のように「緊張緩和」と「ホルモンバランスをとる」という特長から、緊張をとるので「動悸を抑える」「血圧を下げる」緊張からくる「肩こり」「緊張性頭痛」などにも使えます。

オススメの使用法は【睡眠前に使うこと】なので【アロマバス】【寝る前用スプレーorディフューザー】クラリセージ精油とラベンダーやゼラニウムなどをブレンド そうする事で・・・身体の緊張をとる→良い睡眠になる→身体の疲れがとれる→ホルモンバランスが整う→体調が良くなる→緊張が減る→緊張からくる痛みが減る・月経に関する不調も緩和が望める・・・となるわけです。なので1回使用しただけで全てを得られることは稀です。少し続けてみましょう。週に2~3日を3ヶ月くらい続けてみて変化をみてみましょう。

クラリセージ精油の注意点は、成分構成からも「緊張緩和」がほとんどなので、人によっては眠くなります。運転前や仕事中など眠ってはいけない場面の前は使用を控えましょう。使用する場合は濃度を低めに調整してくださいね。

 

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