精油考|ラベンダー

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精油名:ラベンダー

学名:Lavandula angustifolia

科名:シソ科

産地:フランス・ブルガリア 他

抽出部位:花穂・葉

抽出法:水蒸気蒸留法

日本で最もポピュラーなハーブ名・精油名ですね。富良野のラベンダー畑の写真があるポスターに使われてから全国区になったように思います。約30年くらい前に友人からの北海道土産としてラベンダーのドライフラワーをもらったのが初めての出会いだったと思います。残念ながらそのころ全く興味がなかったのですが、それから数年後、富良野へ旅行した際に自分で見たラベンダー畑の光景は今でもはっきり思い出せます! 当時の写真はもちろんネガですからここにアップできないのが残念です・・・(時代の移り変わりを感じますね)富良野の気候がラベンダー栽培に向いているのですね。過酷な環境で育つといわれていますが、過湿に弱いのです。ここ鹿児島の猛暑と湿度がラベンダーには適していないようで2度枯らしています。現在また栽培中ですが、夏を越せるかしら・・・

真正ラベンダーと表記してある精油をみかけますが、他にも存在するスパイクラベンダー精油やラバンジン精油と区別するためです。これらはイングリッシュラベンダーと呼ばれるLavandula angustifolia と Lavandula officinalisからとれる精油と成分が違うのでこのような呼び分けがされているのです。

さてラベンダーの香りは、爽やかでスッとしながらも、うっすらと甘さを感じます。私は、目を閉じて嗅ぐと青みがかった紫色をイメージします。ポピュラーで色々な商品にも香りとして添加されていますが、この香りを嫌いな人が多いのも事実です。ムリに好きになる必要はないです、でも一つ参考までに、精油の香りには幅があります。メーカーや販売元によっても香りが変わりますし、同じメーカーでも原料収穫場所・収穫年・時期によって香りが変わります。もしかしたら好きな香りのラベンダーに逢えるかもしれません(これは、どの精油にもいえることです)富良野に行った生徒さんから富良野のイングリッシュラベンダー”okamurasaki”の精油をいただいたのですが、爽やかというよりは濃厚さを感じる香りでした。やっぱり精油は香りを試してみることが大切だと思います。

なぜラベンダーはここまで人気があるのか?それはコストパフォーマンスがいいからです。色々な事に有効だから、1本で何通りにも使える優れもの!だから人気があるのですね。まず筆頭に浮かぶのは「鎮静作用」ですね。”落ち着きますよ”とか”よく眠れますよ”と紹介されますね。エステル類に属する『酢酸リナリル』を多く含んでいるので、自律神経と関連臓器を総合的に鎮静したり、緊張を緩和する作用があります。これはラベンダーに含まれる多くの成分と調和して発揮されるものです。

そして酢酸リナリルと同じくらい含まれているのが『リナロール』です。リナロールは「強壮作用」があります。ここでいう強壮作用とは、ストレスホルモンの産生を調整して、気力・精神のバランスをとり気分を爽快にします。それに加え「弱い抗菌作用」もあります。

特筆すべきは『細胞再生』です。フランスの科学者ガットフォセ自身の体験からくる「火傷の応急処置」への有用性は有名です。私も植物油にこのラベンダーとイモーテルをブレンドした応急処置オイルを作ってあります。火傷や切り傷に有用です!

上記以外にも適応の例を挙げると「風邪予防」「頭痛」「高血圧」「血行障害」「神経過敏による胃痛」「防虫」「にきび」「きず」「日焼け」「床ずれ予防」「筋肉緊張」「関節炎」「月経不調」「更年期」「睡眠障害」「不安」など挙げればきりがないです。そしてラベンダー精油はそれぞれの精油の良さを引き出す役割も果たしてくれるので、ブレンドに加えることで他の精油とのバランスをとり相乗効果を発揮してくれます。

ラベンダー精油をご紹介してきました。本当はまだまだ書くことありますが今回はこのくらい。この記事読んでラベンダー精油を嗅いでみてください。感じ方が変わるかな???体調や年齢でも好みは変化してくるので、時々試してみるのも面白いです。

【2020年4月10日 追記】

【研究データ】

月経前症候群(PMS)をもつ20代女性を対象に、ラベンダー精油を10分間吸入してもらったところ、副交感神経が活性し、気分の落ち込みが軽減するという結果がでました。

研究論文へはこちらをクリック

AEAJアロマテラピー検定 公式テキスト P121より

上記の結果から、生理時の不調による気分の落ち込みなどがラベンダーを嗅ぐことで緩和されるということが期待できます!

【2020年10月31日 追記】

【研究データ】

ラベンダー精油をアロマシールで芳香した場合、認知症を発症している高齢者にはメリッサ精油よりラベンダー精油のほうが興奮行動の一部を低減する傾向があるという結果が出ました。

研究データはこちらから

AEAJ機関誌№97 P46より

上記の結果より、ラベンダー精油は高齢者が穏やかな気分になるのを助ける可能性があるとわかりますね。

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