精油名:ゼラニウム
学名:Pelargonium graveolens
科名:フウロソウ科
産地:マダガスカル・レユニオン島・エジプト 他
抽出部位:葉
抽出法:水蒸気蒸留法
ゼラニウムと呼ばれる植物は多種あります。よく庭先で見かける赤やピンクの大きな花をつけるゼラニウムは園芸品種で精油をとるものではありません。精油を採取する代表的なものは、Pelargonium graveolens、Pelargonium asperum、Pelargonium roseumなどです。庭で育てていますが、よく育ちます!(画像は我が庭のroseumです)精油は独特なギザギザした葉から採られます。花はほとんど香りはしません。
ゼラニウム精油は200種を超える成分を含有しています。甘さのある重たい香りのなかにグリーンを感じる香りです。ローズ精油にもみられるゲラニオールやシトロネロールや酢酸ゲラニルなどを含んでいるのでローズのような香りをちょこっと楽しめます。精油全般にいえることですが、香りは産地の気候などに左右されるのでメーカーによっても、精油の原料が採れた時によっても香りも成分も異なってきます。自分の好きな香りを探してくださいね。
ストレスからくる不調に役立ちます。ストレスホルモンと呼ばれるカテコールアミンの産生調節をするといわれます。そして血圧や心悸亢進などの心臓循環器にも有効であるという研究結果もでています。ホルモンバランスという点では、更年期の不定愁訴にも役立ちます。
皮脂バランスをとったり、収斂効果も期待できます。そのうえ抗菌・抗真菌にも役立つのでデオドラントにも使えます。
蚊が嫌うといわれるモノテルペンアルコール類のシトロネロール(他にも蚊が嫌う成分はあります)を含有しているので蚊よけにも使われますね。
こうしてみると非常に有益な精油のひとつです。香りが好きなら、女性に1本持っいて欲しい精油の代表です。クリームにしてスキンケア、スプレーにして蚊よけ&デオドラント、ストレスを解消するバスタイムにと1本で何役もしてくれます!! お店で精油を選ぶ時の参考に・・・店員さんに使い方は詳しく確認してくださいね。
【2020年7月29日 追記】
【研究データ】
40歳から52歳の月経が不規則な女性19名にゼラニウム精油と水を嗅いでもらったところ、ゼラニウム精油を嗅いだ群は更年期症状の改善がみられた
上記の研究でもうひとつ大きな発見は、『不安の軽減』や『肌・髪の状態』が良いと実感するけれども、血中のホルモン濃度を大きく変化させることはなかったということです