『量子力学で生命の謎を解く』著:ジム・アル=カリーリ&ジョンジョー・マクファデン
を読もう!と思ったのですが・・・難しくて・・・飛ばしながら・・・嗅覚のところにたどり着きました
最終的には量子と嗅覚の話に落ち着くのですが・・・
その前段階も面白かったので ご紹介
動物は嗅覚が鋭いことは知ってます私も でも知らないこともたくさん
サメは脳の三分の二を嗅覚に使っているんだそう
だから1キロ以上も離れた場所に血を1滴落としても匂いを感知するんですよ(ダイビングする時 ケガしてたらダメな理由ですね)
クマノミもサケも自分の生まれた場所の匂いをたよりに帰ってくるんですって(匂いの記憶なんだというのは知りませんでした 磁力的なものかと思ってました)
陸にあがるとイヌよりクマの嗅覚が7倍も鋭敏
ネズミは立体的に匂いを嗅ぐ
ヘビは舌で匂いを嗅ぐ
これも知らなかったです 面白い!
動物にとって嗅覚は生き延びるために重要で 多くの種では匂いに対する行動反応は本能に組み込まれているらしいです
実験によると スコットランド オークニー諸島のハタネズミは天敵のイタチの分泌物を塗った罠を避ける。でもこの島には5000年も前からイタチはいなくなっているのに!!遺伝ってすごい
さてヒト
立ち上がって2足歩行するようになり 祖先の哺乳類が持っていた嗅覚受容体1000種類ほどの遺伝子が退化しはじめます 今となっては嗅覚受容体は300種類くらいに減っている それでも1万種類の匂いを嗅ぎ分けることができるといわれています そして匂いを認識する能力は幸福感や安らぎにも欠かせない役割を果たしているんです(アロマテラピーと大いに関連するところですね)
古代の数々の文書には 心地よい香りを敬い 不快な匂いを嫌うことが記されています 神殿や瞑想の時に薫香をおこなっていたことはアロマを勉強したことがあれば周知の事実ですね
ローマ人医師ガレノスは悪臭を放つシーツ等を使うと体液の汚染が悪化すると説いた(これは初耳でした!!現代でどう捉えられるか別として ホリスティックに考えると頷けるかも・・・)
中世ヨーロッパの医師は患者の家に入る前には 換気し、香(ミルラやクローブなど)を焚くよう指示していたらしいです この時代の調香士は家を消毒する職業だったらしい!!
味覚にも関係していて 私たちのいう味覚も90%は匂いの感覚だといわれていますね(上記のヘビと同じ?)
そして ノーベル賞をとった嗅覚受容体の構造に続きます