精油名:スイートオレンジ
学名:Citrus sinensis
科名:ミカン科
産地:アメリカ、イタリア、ブラジル 等
抽出部位:果皮
抽出法:圧搾法
「アマダイダイ」と呼ばれるこの植物はインドのアッサム地方が原産とされ亜熱帯から温帯地域で広く栽培されています。17世紀末までヨーロッパでは高価だったため薬用には使用されなかったようです。現在では地中海地方の気候に合っていて生育しています。
『スイートオレンジ精油』の香りは、頬を緩ませる丸みのあるスッキリした甘さが特徴ではないでしょうか。馴染みがあるのでアロマテラピー初心者には柑橘系が本当に人気です。
『スイートオレンジ精油』は画像でも確認できますが、外皮の中に見える粒々(油包)に精油が多く存在しています。多くの柑橘系は同じようになっているので、温州みかんも剥くと手がいい香りがしますね!まさしくアロマテラピー効果です!わざわざ『スイートオレンジ精油』と表記するのはビターオレンジ精油(学名:Citrus aurantium)が存在し含有成分が異なるからです。
『スイートオレンジ精油』には光毒性となるフロクマリン類がほとんど確認されませんが、ビターオレンジ精油には7種ほどのフロクマリン類が確認されています。
『精油の安全性ガイド』著/ロバートティスランド&トニーバラシュ を参考
香りが異なるので使用目的にもよりますが、比較的安心して使用できるのは『スイートオレンジ精油』かなと思います。
『スイートオレンジ精油』は香りが表現しているように【穏やかに温かく包み込んでくれる感じ】が身体の色々な面に影響をおよぼしてくれていると思います。【賦活作用・強壮作用】といわれ全体的に元気にしてくれるといわれます。なんとなく元気のない時は『スイートオレンジ精油』を嗅ぐと、なんとなくいい気分になり、気が付くと家事が出てきている・・・なんてよくあります。
【リンパの流れ(体液)を促進してくれる】と【消化を促進する】はつながっているような気がしますね。滞っているものを『スイートオレンジ精油』の香りが刺激してくれて、体内が活性するということですよね。
小学生を対象に実施した調査 「精油を嗅いだ生徒」と「精油を嗅いでいない生徒」の計算ミスの割合を調査するといもの 結果として「精油を嗅いだ生徒」は3割も誤答が少ないというデータが得られている
『アロマテラピー学雑誌Vol.16』より
【計算ミスが減る】=事実 & 【気分がよくなる】=心理面の両方のデータが得られているのは面白いなあと思いました。
柑橘の利用は日本でも昔からおこなわれていますよね、ゆず湯とか。研究データによって今までなんとなくおこなわれていた風習が科学的に証明されてきているのですね。冬に向かう季節です。温かい部屋でミカンを剥いて美味しく食べ風邪などひかず元気に過ごしたいですね♪