芳香成分の分類
- 第一分類:アルコール類
- 第一従属分類:エーテルー塩
- 第二分類:アルデヒド類
- 第三分類:ケトン類
- 第四分類:ラクトン類
- 第五分類:フェノール類
- 第八分類:テルペン類・セスキテルペン類
精油には純粋な状態で分類できる、多くの物質が含まれている。これらの物質に価値のある成分を見出すことができるだろう。まだまだ暗中模索であるが、最も豊富に含まれる物質の主要な特性が認識されれば、稀少な成分の研究に集中することが可能となるだろう。
化学産業は個々の成分から、”自然界に存在しない物質”や”天然であるが故に高価な物質”を創り出している。これらの芳香物質や合成香料には天然の芳香物質の特性もあるため、それらの研究も高く報われるであろう。
いくつかの芳香物質の特徴
テルペンレス・エッセンスは天然の化合物である。表には精油の2つの定数(比重と旋光度)と関連するテルペンレス・エッセンス、テルペン除去過程に除かれたテルペン類(酸化していない炭化水素)、主要な構成成分が記載している。(ここでは5つだけ記載しています、実際の本には36種記載されています)
エッセンスの名称 比重 旋光度 ベルガモット 精油 ベルガモット テルペンレス・エッセンス
ベルガモット テルペン
リナリルアセテート
0.8828 0.8848
0.8482
0.9130
+7°10 -8°81
+63°16
+6°
ラベンダー 精油 ラベンダー テルペンレス・エッセンス
ラベンダー テルペン
リナリルアセテート
0.880 0.8967
0.830
0.913
-8° -3°60
+6°
ユーカリ 精油 ユーカリ テルペンレス・エッセンス
ユーカリ テルペン
シネオール(ユーカリプトール)
0.912 0.9382
0.8677
0.930
-4°50 -1°72
-13°
0°
レモン 精油 レモン テルペンレス・エッセンス
シトラール
リモネン
0.854 0.8966
08955
0.847
+54° -8°53
0°
+105°
スイートオレンジ 精油 スイートオレンジ テルペンレス・エッセンス
スイートオレンジ テルペン
リモネン
0.848 0.894
0.847
0.847
ハエンセル・ド・ビルナ&ジェハンカードと私たちが得た上記の数値から、テルペン類が全て共通する分母を持つことがわかる。それは光である。テルペン類はどれも0.850の領域の重さであるが、一方テルペンレス・エッセンスは1ℓ当たり900gの比重に近づいたり超えたりする。
純粋な構成成分がテルペンレス・エッセンスと類似することはまれである。それは精油が一般的に多様な成分の混合物であるために、純粋な成分とは異なる特性をもつためだ。
『アロマテラピー』ルネ・モーリス・ガットフォセ(フレグランスジャーナル社)より(一部内容を書き換えています)
この項目 難しいですよね~
まずは用語の説明
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【比重】異物の混入がなく、純度の高いものであることを検査する項目で、「比重」とは同温度・同圧力で調べる物質の容量と同じ容量の水の質量が比較されたものをいいます。この値から大きく外れた数値が出た場合は、「純度が低く、異物が混入している」と判断できるようです。
【旋光度】異物の混入がなく、純度の高いものであることを検査する項目です。自然界に存在する有機物はいろいろな立体構造を持って原子が結合しています。光を物質に通した時、光が振動する変化を計ったものを「旋光度」といいます。一般的に光は進行方向に対して垂直なすべての方向に振動をしていますが、原子の立体構造によっては、進行方向に対して直角な単一の平面のみで振動します。その平面が右に回転するものをd-体、左に回転するものをl-体と言います。この「旋光度」の数値は、植物によって異なります。化学合成されたものは、このような光学活性はなく右にも左にも回転することなく、旋光計は0の値になります。例えば通常イランイランならおおよそ-60°~-20°の間の値を示すが、この値から大きく外れた場合は「純度が低く、異物が混入している」と判断できるようです。
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表中のスイートオレンジの旋光度の欄は記入漏れではなく、本文中も空欄なのです
化学が専門ではないので、100%理解は無理なのですが・・・
ガットフォセがテルペンレス・エッセンスの有用性を訴えていることは理解できますね
芳香成分の分類ですが、AEAJテキストでは「官能基による芳香成分の分類」がされています
- モノテルペン炭化水素類・・・なし
- セスキテルペン炭化水素類・・・なし
- モノテルペンアルコール類・・・ヒドロキシル基
- セスキテルペンアルコール類・・・ヒドロキシル基
- ジテルペンアルコール類・・・ヒドロキシル基
- 芳香族アルコール類・・・ヒドロキシル基
- フェノール類・・・ヒドロキシル基
- アルデヒド類・・・アルデヒド基
- ケトン類・・・カルボニル基
- エステル類・・・エステル結合
- オキサイド類・・・エーテル結合
- ラクトン類・・・エステル結合
詳しくはインストラクターのテキストを参照して思い出してみてください