ガットフォセのアロマテラピー|【4章】精油に関する研究

揮発性と香りは、重要な生理学的作用を示す

上記の声明は研究の基礎となるべきである。ラファエル・ドウボワ教授は全ての揮発性物質には麻酔作用があることを主張したが、それは揮発性が典型的特徴の一つである精油に関する発言であるということを念頭に置くべきである。私達は多くの精油とアセトンのような物質を試験した。全てが瞳孔の散大と固定の反応を起こした。アセトンがエーテルのように全身麻酔を起こす一方で、精油は主に局所麻酔を起こした。

フールクロイ、ベルトレ、ヘルマン、ベルハーブ、パッシー他が支持する「芳香性の気体(エマナチオン)は自然の物質である」という理論と、ベックレルとデュランの「エマナチオンの粒子説」、ハインリッヒ・テュードの「香りは自然の波動である」という説を比較することは、私達を芳香物質の原子構造上の新仮説を発展させるように導く。1918年にデュランが記載したように、蒸気の濃縮を可能にするこの構造は、おそらく芳香物質の治療能力の源でもある。私達は生理学的結果に関連する化学的機能のスケールを最初にテストすることが適切だと考えた。これまでのテストでは乳化剤や媒介物質を加えずに、「筋肉」にそのままの状態で注射される芳香成分を扱った。その後も同じ物質で、「消化管」を経由する内服が試みられた。最初は純粋な状態で、その後アルコール希釈溶液が使用された。後者の溶液が起こす活性は、アルコールを含むことで異なり、特に胆汁の反応に現れた。内服された芳香物質の排せつは数分のうちにはじまり、注射された物質では秒単位で起こった(モルモット実験)。数分間のうちに動物が死んだ場合には、芳香物質は排せつの中心である、肝臓・肺・腎臓の色々な場所で検出された。その後は使用された物質に応じて、中枢神経の明確な局所で検出された。

『アロマテラピー』ルネ・モーリス・ガットフォセ(フレグランスジャーナル社)より

芳香物質の体内代謝を実験したのですね

「数分間のうちに動物が死んだ場合」ってありますが、どの芳香物質だったのでしょうね~

本には記載がないのですよ

私が所属する(公社)日本アロマ環境協会では「精油の内服はしない」となっています

嗅覚から(鼻→肺から)と経皮吸収(肌からなのでトリートメント)より粘膜吸収(内服、消化器官から)は吸収率が良くなりますからね

これらの事柄も実験してくれた先人がいたからですね

この10年位で嗅覚や精油、精油成分に関する研究が増えていますよね

ありがたいです

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