からだの豆知識|赤血球

赤血球は、血液に深紅の色合いを与える。血液の容積のほぼ半分近くを占め、1立方ミリメートルの血液の雫に約400~500万個もひしめいている。この小さな細胞(赤血球)は、酸素を身体中に運ぶ働きをしている。(英語には「赤血球」という用語が ”red blood cell” および ”erythrocyte” という2つある)

直径わずか7.5マイクロメートルの赤血球は、私達の身体の中で、細胞核をもたない唯一の細胞である。赤血球の成熟にともなって、細胞内小器官も細胞から脱落する。その結果、赤血球は中心部が凹んだ円盤まるで穴のないベーグルのように見える。赤血球はとてもしなやかであり、細い血管を通り抜けるために、折れ曲がったりする。細胞膜に囲まれた内部には、脂質・タンパク質・ヘモグロビンが存在する。ヘモグロビンは鉄を豊富に含む物質であり、赤血球が肺の中を通過するときに酸素と結合する。

赤血球は全身を循環しながら、毛細血管の壁を通して酸素を届ける。組織や器官はエネルギーを生み出すために酸素を消費するが、その代謝サイクルのなかで酸素を二酸化炭素に変換する。赤血球は、この二酸化炭素を回収し、肺に運んで外に出すのである。

赤血球の寿命はおよそ4ヶ月であり、脾臓または肝臓によって血中から取り除かれる。骨髄で成長する新しい赤血球は、取り除かれた赤血球と入れ替わる。組織が十分な量の酸素を受け取れない時、身体は過剰な数の赤血球を送り出す。このような状態は赤血球増加症と呼ばれ、通常、心臓機能や肺機能が低下していることを示す。原因は、心臓疾患・慢性閉塞性肺疾患(COPD)・あるいは喫煙などである。

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*赤血球は、1秒間に200万個の割合で死んでいく

*ヘモグロビン分子が鉄分を含んでいるため、酸素と結合すると赤色に変色する、そのため赤血球は赤く見える

『からだの教養365』文響社より(一部内容を書き換えています)

赤血球を身近に感じるようになったのは

数年前に偶然、動画無料配信サイトで配信されていた『はたらく細胞!!』を見たから!

画像の真ん中が赤血球です

以前に書いていたブログでも紹介したことがあるのですが

解剖生理学を勉強する方には是非見てほしい

身体のしくみの概要が楽しく理解できると思います

赤血球に限らず 人間のカラダは精密にできています

正常に働いてもらうためにも 持ち主である自分自身でもカラダに協力しなくてはいけませんね

ブラックな持ち主にならないように・・・

 

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