脳の最も大きな部位を占めるのは、大脳皮質とよばれる。しわの多い外側の層である。この領域は、意識的な経験に関わっている。たとえば、知覚・論理的思考・記憶・計画立案などである。また大脳皮質は、神経シグナルを解析したり、あるいは身体の中の神経細胞に反応を送ったりすることによって、すべての知覚と運動活動を調整している。
★
仮に大脳皮質を脳から取り出して、すべての”しわ”を伸ばして広げると、大きなハンドタオルくらいの大きさになる。その厚さは、6㎜であり、6層から成る。大脳皮質の重さは脳全体の重さの約40%を占める。この外側を覆う層の大部分は、無髄神経(ミエリンとよばれる白い絶縁体の保護層によって覆われていない細胞のこと)からなる灰白質である。大脳皮質は、左右”2つの半球”に分かれていて、それぞれの半球はさらに”いくつかの葉”に分かれる。
「前頭葉」は脳の中で最も大きな葉であり、中心前回を含んでいる。この部位の特定の領域は、身体の反対側の動きの大部分を支配している。また、言語・情動・問題解決などに関連している部位もいくつかある。「頭頂葉」は、触覚・圧覚・温度感覚・痛覚に関する知覚情報を受け取って解釈する。「側頭葉」は聴覚・嗅覚を統御する。側頭葉には海馬があり、新しい記憶の形成を助ける。「後頭葉」は視覚に関わっている。内部にある島葉と辺縁葉は、大脳皮質の表面からはみることが出来ないが、味覚の認識および無意識の行動(自律)に関わっていると考えられている。
知覚野および運動野のほかに、大脳皮質には連合野と呼ばれる領域も存在する。連合野には、知覚によって集められた乱雑な感覚を整理して私達の周囲のものを理路整然と理解する働きがある。言語および数学の能力を司る領域は、この連合野の主に左半球に集中している。もし言語能力が高ければ「左脳人間」と言われ、創造性が高ければ「右脳人間」と言われるのである。
★ ★ ★
*片頭痛持ちの人は、大脳皮質が厚いことが多い。けれど、厚い大脳皮質が片頭痛の原因であるのかはハッキリしていない。
『からだの教養365』文響社より(一部内容を書き換えています)
この6㎜の層が私達の「理性的な部分」を司っているんです
私がおこなっているSAT法というカウンセリングは右脳を使用します
”ひらめき”を重要視しています
これ、訓練できるんですよ
私はなかなか”ひらめかない”と思っている人でも訓練で”ひらめく”ようになります
回路を作って強化するんですね~
脳の回路を強化するって、色々なことに応用できますよ
知れば知るほど「人のカラダ」は面白いです!