たくましい筋肉というと、思い浮かぶのは盛り上がった上腕二頭筋や腹筋だろう。しかし、女性の身体の中で最も強靭な筋肉のひとつは子宮にある。子宮は長さ約7.5㎝の生殖器官であり、西洋梨をさかさにしたような形をしている。子宮は主に平滑筋でできていて、第一に妊娠を維持するための場所である。子宮の筋肉はソフトキャンディーのように伸びて成長する胎児を包み込む。陣痛や出産の際には、強く収縮して赤ちゃんを娩出するのである。
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子宮は膀胱と直腸のあいだに位置する。子宮の上端は、卵巣ならびに卵子の供給源に向かって広がり、ファロピウス管によって卵巣と接続されている。子宮の下端は、カーブを描いて狭くなり、子宮頚となり膣につながる。この管腔器官の内側を覆っている膜が子宮内膜である。子宮内膜はピンク色の細胞がタイルのように並んでいる層であり、子宮の中に入った受精卵(この段階では胚と呼ばれる)が付着する。すると子宮内膜の細胞は、細胞層の中に潜り込んでくる大切な胚を徐々に包み込む。子宮内膜の組織内には豊富な血管が分布している。
受精が起こらない場合、子宮内膜の最外層は3~5日間の生理日の間に身体から排出される。子宮が収縮して、内膜が排出される。そのため、女性は生理中に腹痛や背面痛を起こすことがある。その後、子宮内では新しい内膜細胞が増殖する。次の排卵サイクルに備えるためである。
『からだの教養365』文響社より(一部内容を書き換えています)
生理が非常に順調であった私は
アロマセラピストになるために解剖生理学を勉強するまで
『自分の身体に目を向ける』ということをしたことが無かった
女性だけが持つ器官
胎児を育てる器官
そしてストレスに弱い器官
大切にしてくださいね